小林よしのりが「週刊金曜日」で「嫌韓流」を批判

週刊金曜日」は購読して応援したい雑誌なのだが、貧乏暇なしの下流労働者のため、購読費と読書時間が不足して実行できないのである。
 今日偶然書店で立ち読みしたら、「嫌韓流」の流行のため、ネット上では在日韓国人に対するいじめの風潮が出ている、という記事が掲載されていた。
 また、小林よしのりの『ゴーマニズム宣言』が作品として読めたのに、「嫌韓流」は同人誌レベルだ、との指摘も書かれていた。
 
 その記事の次に小林よしのりのインタビューが掲載されていた。
「作者が作品に対するリスクを負っていない」
という見出しのインタビューである。
 小林は、山野車輪が匿名で姿を現していないことや、インターネットや2ちゃんねるといった、根拠があいまいなものをソースにしていることを批判していた。
 また、今は中国の批判をすれば売上げが上がるので、どの雑誌も反中国の記事を載せる、という苦言や、産経は読者に媚びて読者の喜びそうな記事を載せているだけ、とも言っていた。
 
 しかし、このような風潮になったのは「週刊金曜日」を生んだ戦後のサヨク的なマスコミや教育であって、そのサヨク的な雰囲気に対する反感が今のような事態を起こしているとも言っていた。「週刊金曜日」も朝日新聞産経新聞も「正論」も、読者に媚びている点では同じだ、というのである。
  
 読者に媚びないという点では、小林は
「わしの読者の中にも表面的でしか考えられない者もいる。
 わしは、時にはわしの読者を切り捨てるつもりで意見を書いてきた」
と言っていた。
  
 私は小林よしのりの意見には反対だが、筋は通っていると思ってきた。
 単なる御用文化人とは違い、アメリカに対しても反対することは反対するし、その姿勢が「新しい歴史教科書を捏造る会新しい歴史教科書をつくる会」の脱退につながった。
 現在の言論界で主流を占めているのは親米保守であり、産経グループであり、2ちゃんねる政治カテ主流派(2ちゃん世論)(呆守主義)であるが、小林はそれとは一線を画しており、そこは筋が通っているのではないか。
 
 小林よしのり週刊金曜日といえば、昔小林は週刊金曜日に短期連載していたことがある。
 当時はリベラルであり、保守反動文化人を批判していた小林を「噂の真相」が後から切りつけるという“噂真ご乱心”事件が発生。
 小林の皇族の結婚をネタにしたマンガが掲載中止となり、別の雑誌に掲載された直後のことであった。
 公開前は小林を持ち上げて応援していた噂真であったが、公開後に突然小林バッシングを開始。
 小林のマンガが思ったほど過激でなかったことで、期待していた分余計に憎さ百倍となったのでは、と私は思っている。
 朝日ジャーナル休刊号に硬派のメッセージを掲載したのを見てから「噂の真相」のファンとなり、その後何年にも渡って購読し続けていた私にとって、この「噂の真相」のご乱心は非常に残念に思ったのである。
 
 当時、小林はどちらかといえばリベラルな発言を繰り返していた。何でバッシングする必要があるのかと不思議に思ったのである。小林より、西部や桝添や栗本や渡部昇一谷沢永一石原慎太郎など、批判すべき悪者は沢山いたはずである。
 小林バッシングが開始された後、しばらくは噂真の読者欄でも、小林バッシングに対する賛成意見は載らず、数ヵ月後にようやく1通掲載されたが、それもひどい内容で、「私の好きな西部邁を批判しているから小林は悪い奴だ」といった内容。小林バッシングのためなら西部崇拝者の投書も載せるのか、と失望した。
 
 このように噂真が読者の反響もなく小林バッシングに苦戦している時、週刊金曜日小林よしのりのインタビューを載せ、小林の短期連載を開始。週刊金曜日と相互広告を載せている噂真にすれば、裏切り行為である。この時の感情のもつれが、後の噂真の「本多勝一」「買ってはいけない」「週刊金曜日」バッシングにつながったのではないか。
 
 しかし何でリベラル派は内ゲバするんだろう。元々少ないのに、ますます減ってしまう。
 
 何で横道にそれてこんなことを書き出したのだろう。
 思えばあの頃の私は鬱屈した感情を抱きながらもギラギラしていた。
噂の真相」は毎月愛読しており、「噂の真相」に掲載されていた記事の世界に染まっていた。
噂の真相」は当時の私を象徴するような雑誌であり、だからこそ思い入れが強いのである。愛憎二面性を持つ、といったところか。
 だからついつらつらとあの頃を思い出して書いてしまった。
 もし当時、ブログや2ちゃんねるがあれば私はどんなことを書いていたろう。
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◆愛を知らなければ 「週刊金曜日」2006年6月23日号
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 この記事では小林インタビューには触れられていません。
 kaziti様は小林インタビューについてどう読まれたのでしょうか。
 
 さらにこの記事には、興味深いコメントが寄せられていた。

板橋の事件で、少年の家族が一家揃って創価学会員だったことと、犯行の直接の動機が父親から「信仰心が足りない」と叱られて虐待された事実が書かれていなかったことです。
私はこの事件の原因の一つに、カルト宗教が持つ狂信的な集団ヒステリーみたいなものが絡んでいると思っているのですが、記事はそのあたりに触れておらず物足りないものでした。もしかしたら、父親の暴力も宗教的な理由が原因だったかもしれないというのに……
一家が学会員だったことと、「信仰心が足りない」の件は警察発表でマスコミ関係者には周知のはずですが、週刊金曜日ですら創価学会に屈して"自粛"してしまうとは忸怩たる思いです。是非とも、kazitiさんには創価学会のタブーにも切り込んだブログを書き続けてほしいと思います。

 あの一家は某カルト宗教員だった!な……何だって!?
 ニュースで、犯人が中国や韓国籍だと結構大騒ぎになりますが、このカルト宗教員だとタブーになってしまうんですか。げに恐ろしき某カルト宗教!
   
◆@レディーでもホストでもココがお前の墓場DEATHよ! ■はい馬鹿発見
  http://d.hatena.ne.jp/amegriff/20060514/1147560877

こういう馬鹿なでっち上げがたくさん詰まった本なので、歴史に詳しい人は逐一検証しておくとおもしろい。

そう言うわけでこのトンデモ本で「知らなかった事実が〜」とか言ってるのは単なるバカです、中学生程度の歴史の知識もない阿呆です。

無知は罪だ、無知と言うのは物事を知らないことではなくて、物事を知ろうとしないことだ。

この程度の誘導に引っかかるなら「論理的」とか言い出さないことだな(´ー`)馬鹿なんだからさ

s(・・;) 『嫌韓流』が売れるのは、日本人が馬鹿になってきている証拠!
 
反戦な家づくり お詫びと訂正 濱田雅行氏について
  http://sensouhantai.blog25.fc2.com/blog-entry-142.html

正直、私のこのショボいブログに、わざわざ内容証明で抗議をしてもらえるとは思ってもみなかった。週刊新潮でもなく、同じブログでも何万アクセスの有名ブログでもない、こんなブログでも結構見られているんだなあ、と変に実感した次第。

またそれ故に、エントリーに書くことには、充分注意する必要がある。今回の件はそういうものではなかったが、フリージャーナリストの記事に対して巨額の訴訟をおこすということが増えているらしい。
信頼に足る情報か、どういう言い回しで表現するか、そうしたことも考えながらエントリーを書く必要はあるようだ。

今回のことは正直ビビッたけれども、訂正するべきは訂正し、あやまるべきはあやまり、しかしそのことで、何もかも足がすくんでしまうことなく書き続けていこうと、改めて思う。

s(・・;) 表に法的圧力、裏に荒らし。集団ヒステリー化するネット世論。“良識的”なブログを書いていくことには十分な注意が必要です。
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