第50話(2005年11月6日号)遠い記憶

 3匹のネコと人間の赤ん坊“トッチ”の奇妙な日常生活。
 葛西映子が描くほんのりと癒やし系の不可思議ワールドです。
 しんぶん赤旗日曜版で連載中!
     
第50話(2005年11月6日号)遠い記憶
 
「えっ
 これ ねえちゃん!?」
「そうだよ
 もう何年前かなー
 この家に来た時の写真だよ」
とドボンの幼い頃の写真を見るウズ&メメス&トッチ。
 写真は、この家のお父さんの黒い外套から出てきているドボン。
 
s(・・;) そうですねー。確か1年程前、ちょうど今頃の寒くなりかけた頃、
 この『ドボン&ウズ・メメス』の連載が始まったのです。
  この家のお父さんの黒い外套からウズとメメスが出てきたのが始まりでした。
  その回の一番最後のコマで、ドボンもこの外套にくるまれて来たのだったという回想
 がありました。
  そもそもの始まりのこの外套が再登場。これは重要なエピソードです。
 
 あの頃からちっとも変わっていないウズに、大きく成長したトッチ。
 時の経過を知るウズ。
 
「チイ!またパパの外套からなんか出てこないかなー」
「タバコにケータイ
 落ち葉にどんぐり ←s(・・;) 落ち葉にどんぐりって、結構詩的だなあ。
 ろくなもんが出てこないよっ!」
「ウズッ!下りなさいっ」
 
 取り乱すウズを抑えようとするドボン。
 
「やだもん!
 エイクソッ!
 なんだよ ウズもうこのポケットに入んないじゃんっ」
「当たり前でしょ!もう大きいんだから…―」
 
 はっ ホロリ
 
 と涙ぐむドボン。
 
「ねっねえちゃん!?」
「もっ
 もう誰もこのポケットに入れないんだなと思ったら急にね…!」
 
 今回、ホロリとさせられるエピソードです。
 
 一年間で大きく成長したトッチに比べて、あまり変わった自覚がないウズ。
 それは単に気付かないだけなのか、それとも本当に変わっていないのだろうか。
 取り乱すウズ。
 それは読者である我々のあせりでもあります。
 
 一方、ウズほど取り乱したりはしないが、やはり時の経過に気付き、涙ぐむドボン。
 もちろんこれも読者である我々の感慨でもあります。
 
 このマンガが連載されていた一年間。
 我々にはどのような出来事が起こり、どのような成長があったのでしょうか。
 そして日本にはどのような事件が起こり、どのような時代を迎えようとしているのでしょうか。
 
 ドボンやウズやメメスがもう外套のポケットに入ることができないように、
 トッチが横にしても泣かなくならないまでに成長したように、
 時は一つの方向に進み、過去に戻ることはできません。
 
 一年間続いた連載の終結が近いことを予感させるような今回の内容は、
 途中までドタバタギャグの展開でありながら、
 最後には読者の我々に来し方行く末を考えさせられる哲学的な内容でした。
 
 今回、非常に充実度の高いエピソードだと思います。
 
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