人の心をもてあそぶ独裁者小泉の非情な仕打ちが裏切り・監視・密告で縛られる独裁社会を招く

 やれ刺客だ、やれ分裂選挙だ、というニュースを見ていて、本当にこの小泉という男は人の心をもてあそぶ非情・残忍・冷血・冷酷な独裁者だ、とつくづく思った。
 
 まず第一に、自分に反対する者は徹底的に粛清するところからして完全に独裁者である。
 政府与党に意見を異にする者がいて当たり前である。
 国民の中には色々な意見があるのだから、与党内でそれを反映する代表者がいるのは当然ではないか。
 それを話し合って政策を実行するのが民主政治というものであろう。
 そのために議会というものがあるのではないか。
 党首が自分の反対者を粛清するなんてのは、完全に独裁者のすることである。
 議会での話し合いを拒否し、粛清解散・粛清選挙を決行する行為は、独裁者そのものである。
 
 そして、公認されず、刺客を送られ、離党を勧告され、無所属で戦う政治家。
 地方では党の地方組織は義理人情やら人脈やらで、落下傘候補を応援せず、今までと同じ無所属候補を応援するところもあるようである。
 しかし、それも党本部の激しい締め付けがあり、今まで義理や人情で結びついていた人々が、骨肉の争いを始める。
 今まで同じ党にいて、同じ釜の飯を食っていた同士を追い詰めて家族やら関係者らを巻き込み、悲劇を演じさせている小泉。
 味方に付けば許す、しかし敵になれば徹底的に叩き潰してやる、という冷血な小泉。
 こういった政治姿勢では、いい社会は築けない。
 裏切り・監視・密告で縛られる独裁社会の始まりである。
 
 今回は、郵政民営化反対派が粛清・弾圧の対象になった。
 次は、消費税率アップ反対派が粛清・弾圧の対象になるかもしれない。
 或いは、医療改悪やらサラリーマン増税反対派が粛清・弾圧の対象になるかもしれない。

 『ナチス共産主義者を弾圧した時、私は不安に駆られたが
  自分は共産主義者でなかったので、何の行動も起こさなかった。
 その次、ナチス社会主義者を弾圧した。私はさらに不安を感じたが
  自分は社会主義者ではないので、何の抗議もしなかった。
 それからナチスは学生、新聞、ユダヤ人と、順次弾圧の輪を広げていき、
 そのたびに私の不安は増大したが、それでも私は行動に出なかった。
  ある日ついにナチスは教会を弾圧してきた。そして私は牧師だった。
 だから行動に立ち上がったが、その時はすべてがあまりにも遅かった。』 

 ナチス抵抗運動に加わった牧師マルティン・ニーメラーの上の言い回しを使わせて頂くなら、次のようになるだろう。

 『小泉&カルト宗教政権が郵政民営化反対者を弾圧した時、私は不安に駆られたが
  自分は郵政民営化反対者でなかったので、何の行動も起こさなかった。
 その次、小泉&カルト宗教政権は日本共産党社民党を弾圧した。私はさらに不安を感じたが
  自分は日本共産党社民党支持者ではないので、何の抗議もしなかった。
 それから小泉&カルト宗教政権は学生、言論機関、アジア人と、順次弾圧の輪を広げていき、
 そのたびに私の不安は増大したが、それでも私は行動に出なかった。
  ある日ついに小泉&カルト宗教政権は民主主義者を弾圧してきた。そして私は民主主義者だった。
 だから行動に立ち上がったが、その時はすべてがあまりにも遅かった。』   

 小泉を盲目的・熱狂的に支持して独裁制への危機感を持たない者はお人好しである。
 どのような政治体制であれ、権力の監視は必要である。
 その基本を忘れて熱狂的に小泉を支持しているのは、もはや小泉独裁体制であり、“小泉真理教”である。
 
 郵政民営化に反対する政治家に対して、御用ブロガーやそれらに影響された人々は知ったかぶりして
「利権を守るため」
と批判している。
 それなら、郵政民営化推進者は全く私利私欲無しに主張しているというのだろうか。
 郵政民営化推進者にもまた、推進するための利権や理由があるということに思いが至らないのだろうか。
 全く一面的な見方、思考停止である。崇拝者の汚点は見えないのである。
 小泉にしてみれば、失敗に終わった自分の失政を隠して一気に挽回するため、自分の影響力を今後も維持するためであり、アメリカからの要請に応えるためでもある。
 小泉の政治的な敵は郵政族であり、その敵の力を弱めるための民営化でもある。
 竹中は完全にアメリカの代理人である。
 日本の銀行業界やサラ金業界からの働きかけもある。
 郵政民営化が実現すれば、得をするのは外資系企業やそのおこぼれに預かる小泉らだけであり、一般国民にとっては何の得にも益にもならないものではないのか。
 
 はてなには
郵政解散」や「郵政民営化解散」というキーワードがある。
 これは小泉の争点隠し・目隠し選挙に都合の良い言葉である。
 そこで改めて、今度の解散や選挙の適切な命名を行っておく。
 
「小泉クーデター解散」
「小泉粛清解散」
「小泉大政翼賛解散」
「小泉独裁解散」
 
「小泉クーデター選挙」
「小泉粛清選挙」
「小泉大政翼賛選挙」
「小泉独裁選挙」
 
である。
 洗脳されている者はもう一度冷静になって考えるように。

【独裁が 選挙の後に待っていた】
ということにさせないために……。

 無情の宰相 小泉純一郎 だまされることの責任 コイズミという時代 だまされることの責任
 だまされることの責任 小泉政治の正体―真の改革者か稀代のペテン師か だまされることの責任 小泉純一郎を嗤う―佐高信の政経外科〈6〉
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