看護師が足りない 日本看護協会会長 久常節子さんインタビュー

minshushugisha2006-05-09

 日本は先進国と言われながら、100床当たりの看護職員数は少ない。
 患者さんがお手洗いに行きたくて看護師を呼んでも、重症の患者さんが一杯でなかなか来てもらえず、無理して自分で行こうとしてすべったり骨折したりする事故も起きている。
 看護職員の配置が少ないことは、結局、医療事故の増加や入院期間の延長にもつながっている。
 
 看護師の受け持ち患者数が1人増えると死亡率が7%増えるという研究報告があり、これを根拠にアメリカのカリフォルニア州では、患者5人に看護師1人という最低基準を決めた。日本の最高基準は、カリフォルニアの最低基準よりまだ低いのです。
 
 医療が高度化し、より高度な看護教育も必要となってきている。
 学校や養成所を卒業してすぐ卒業し、2カ月たったら夜勤が始まる。医師のような卒後の臨床研修制度もなく、夜勤は患者50人を看護師2〜3人でみることになる。
 
「看護技術が未熟なまま、“自分は大きなミスをおかすかもしれない”という不安にさいなまれ、約1割の看護師が1年以内に辞めるという深刻な事態が起こっています。また、医療事故を起こした看護師の約半数は2年以内の人です。教育年数を3年から4年以上に延ばしていくことが必要です。」
 
「看護師の配置基準を上げれば人件費はかかりますが、在院日数は短くなるため、医療費全体としては上がりません。
 患者さんを第一に医療の効果性を考えない限り、医療費の削減だけの発想では、医療提供体制そのものがつぶれてしまいます。人件費をかけても安全な医療を提供していくべきです。そうしないと、医療にたいする信頼も失われ、医療費も抑制できません。」

【100床当たりの看護職員数】(人/100床)
アメリカ  233.0
イギリス  232.0
ドイツ   108.6
フランス  95.5
日本    49.2
厚生労働省、OECDHealthdata2005のデータより日本看護協会政策企画部作成)

(以上のインタビューは、しんぶん赤旗日曜版 2006年4月30日・5月7日合併号掲載)
  
 小泉売国政権は消防職員や救急隊の定員を減らし、混合診療を始めようとして国民の命を危険にさらしている一方で、アメリカの保険会社を儲けさせようとしています。小泉は国民の命をアメリカに売り渡そうとしているのです。
 どこかの国が攻めてくるとか言っているより先に、小泉売国政策の犠牲になって命を落とす心配をする必要があるのではないでしょうか。
 
(関連記事)
◆【医療改悪 日米保険会社「ビジネスチャンス」】◆
 射水の外科部長が罪ならば、混合診療解禁賛成の政治家は大量殺人未遂罪である!
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060324
●【小泉“火災幇助”“殺人未遂”内閣】
 保育も消防も人手不足 「行革」法案の非情
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060409
●消防士不足 放水中断も 119番異常あり
  小泉首相は、もっと減らすのか 「行革」法案
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060430  
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【クリックアンケートコーナー】
 今回もまた、クリックアンケートユーザーをお招きするためのクイズ方式のクリックアンケートを行います。当ブログの読者の皆様には簡単ですね。
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☆100床当たりの看護職員数が最も少ない国は、以下のうちどの国だと思いますか。

アメリ
◆イギリス
◆ドイツ
◆フランス
◆日本
◆答 http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060509
  
締切:2006年05月17日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/
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★【結果発表】★
  
アメリカ  (4票) 13%
イギリス  (0票) 0%
ドイツ   (0票) 0%
フランス  (1票) 3%
日本    (25票) 78%
答 http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060509 (2票) 6%
 
開始:2006年05月09日/締切:2006年05月17日18時

★【コメントありがとうございます】★
1)2006年05月10日14時03分26秒 お名前:yyy
 言わずと知れた日本だが、さらに医療費を減らそうとしているのだから、正気の沙汰とは思えない。
2)2006年05月10日18時15分37秒 お名前:謎美四星
 答という国だと思います。
●答 http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060509
3)2006年05月11日03時26分10秒 お名前:ひろき(H.O.)
 単純に広い国なので・・・。 ●アメリ
 
s(・・;) コメントで突っ込まれましたが、確かに選択肢を見る限り、(答)という選択肢が存在します。これは、字数制限があるため、あれ以上字を書き込めないのです。答えはこのアドレスを開くと読むことができる、という意味に解釈して下さい。
 
 また、駄文 ■[diary]メモ
 http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20060510
様からTB頂きました。これも新しい問題提起です。
 こんな解釈の方法もあるのであって、一面的に見ずに多面的に見ることの大切さを思い知らされます。
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駄文 ■[diary]メモ
 http://d.hatena.ne.jp/s_kotake/20060510
アメリカは看護職員数が日本と比べて4−5倍充実しているんですね*1。
 アメリカが日本に指示している混合医療ですが、そういった環境だからこそできることなのかもしれません。逆に、日本の今の環境で同じようなことをしても、アメリカでは顕在化しなかった別の問題が発生する可能性はあります。」
「*1:実はこの数字の出し方に問題があるという可能性は否定できない。アメリカは単純に床の数が国民総数に対して不足しているという可能性があるから。とはいえ、どのような指標が妥当かというのを判断するほど、私には知識がない。」
s(・・;) ううむ。新しい問題が2つ提起されています。こういったことも考えていかねばなりません。
  
◆【本日のブックマーク】◆
◆nsw2072の直感 ■介護の現場
  http://d.hatena.ne.jp/nsw2072/20060505#p3
「介護の現場は介護労働者の犠牲によって成り立っている」
「各施設はその人件費を低減させなくてはやっていけない。それがどの様に実現されるかと云えば、常勤正式職員をどんどん非常勤に、そしてアルバイトにシフトしていく。社会福祉構造改革で「措置」から「契約」へ“進歩”したと思われているその構造改革は、先取りした小泉路線だったといっても良いかもしれない。現在様々な労働現場でどんどんすすめられようとしている非正式雇用の典型的な職場となっている。」
「介護の現場の労働報酬を増やすためには税負担をシフトするしか他に方策がない。福祉先進国を見ればこれは誰の目にも明らかである。つまり、税の応能負担を行わない限りこの問題は片づかない。しかし、保守政権はこれをすすめる気はない。」
s(・・;) 医療・介護の現場における21世紀型階級制社会の実情です。
     階級制・奴隷制社会の到来です。
 
◆Kのつぶやき 救急医療が崩壊している。社会制度が崩れはじめた。
  http://ameblo.jp/kdesu/entry-10012183089.html
「金のない者は「医療を受けられない」だけではなく「地方で赤字に苦しむ自治体のある地域に住む人は、休日に病気になったら、当番医もいない」と言うことである。」
「ある日、ケガをして、あわてて病院に行こうとしても、近くの病院は統廃合されて無くなり、当番医なんて、どこもやっていない。なんて事態になっているかもしれない。」
s(・・;) やはり、他国からの侵略云々言っているより、事故時に医療を受けられずに手遅れになってしまう事態の心配をする方が実現性が高いのではないでしょうか。ところでこの方、阿修羅掲示板でよく見かける方ではないですか。
 
◆いいげるブログ  休日・夜間の救急医療体制、崩壊へ
  http://igelblog.blog15.fc2.com/blog-entry-360.html
「そろそろ、国民・生活者・労働者は怒らないと、政府に殺されてしまいそうである。」
「『 所得格差に起因する、医療格差の拡大 』 は止め処なく進んでいっているが、上記に引用した毎日新聞の調査によれば、所得格差に加え、医療の地域格差もさらに拡大している事になる。これが、小泉 “ 改革 ” というのだから笑わせる。」
s(・・;) Kさんのブログはここからのリンクで知りました。色々なソースからの引用が豊富で充実した記事を書かれています。
  
→→→独裁制をぶっこわそう!minshushugishaのブックマーク
にてカテゴリ分類・掲載順を考慮したブックマークを作成しています。
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