「蟹工船」 まさに現実 ピンハネ、過酷労働、使い捨て…

しんぶん赤旗日曜版6月29日号より
■「蟹工船」 まさに現実
  ピンハネ、過酷労働、使い捨て
  戦後、禁止された「周旋屋」 派遣法でよみがえる…
 
若者の間で小林多喜二の小説『蟹工船(かにこうせん)』がブームです。蟹工船で奴隷労働をさせるために労働者を各地から集めていたのが、戦前の周旋屋でした。今でいえば人材派遣会社。戦後、禁じられた周旋屋が、なぜまた“復活”してきたのでしょうか。
 
「現在の労働現場とあまりにも重なるところがあるのでびっくりしました。
 蟹工船に連れてこられるときにすでに借金しているんですね。これもいまと似ています。
 労働者が立ちあがっていく場面では、泣きました」(雨宮処凛
 
 1947年、「職業安定法」が制定された。44条は「労働者供給事業の禁止」をうたっている。人身売買を禁止するものである。
 同じ年に制定された労働基準法の6条には、「中間搾取の排除」が明記されている。
 
「労働者供給事業は、中間搾取を行い、労働者に不当な圧迫を加える例が少なくないのにかんがみ、労働の民主化の精神から全面的にこれを禁止しようというもの」(「職業安定法解説」より)
 
 ところが財界の要求にもとづき、1985年、自民党などが労働者派遣法を成立させる。
 当初はソフトウェア開発など専門13業務に限定されていたものの、規制緩和で次々と改悪。
 1999年には日本共産党をのぞく政党の賛成で原則自由化になり、2004年3月からは、製造業も解禁となる。
 
 その結果、偽装請負や「日雇い派遣」が激増し、派遣職場は違法・無法地帯に。今では青年の2人に1人が、派遣などの非正規労働者である。
 
「僕の体験と『蟹工船』はいくつもの点でダブります。『蟹工船』の労働者は立ちあがり、軍隊に鎮圧されます。
 しかし最後に、『そして、彼らは、立ちあがった。―もう一度!』とあります。感動的です。
 いま多くの労働者が、『蟹工船』の労働者のように立ちあがっているのですから」(吉岡力)
  
s(・・;) 
蟹工船』が注目されている今が民主主義を考える絶好の機会です。
 いや、もしかしたらこれが最後のチャンスかもしれません。
 他人のあらはよく見えるものですが、大局を見失って仲間となるべき人々が足の引っ張り合いをしていては本当に多喜二が泣きます。
 
 私も『蟹工船』を読まなくてはと思って購入したのですが、まだ読めていません。いずれ読んでメルマガで紹介したいと思っています。
 それにしても吉岡力さんのコメント、ネタばらしじゃないですか。結末はそうなっちゃうんですか?
  
■[しんぶん赤旗日曜版]資本主義暴走 もう限界? 新鮮 マルクス
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20080526/p1
 
 蟹工船 一九二八・三・一五 (岩波文庫) 私たちはいかに「蟹工船」を読んだか―小林多喜二「蟹工船」エッセーコンテスト入賞作品集 蟹工船 (まんがで読破) マンガ蟹工船
 

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(ご紹介ありがとうございます)
西原村議・田島敬一(日本共産党)とロマンを語ろう・議会報告
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