■軍艦島 観光コースでは分からない 朝鮮人強制連行の歴史
脱出不能の監獄島 韓国併合100年 政府は個人補償を
長崎港から船で40分、東シナ海に奇妙な島があります。海底炭鉱の島、端島(はしま)。その形から「軍艦島」と呼ばれます。昨年、世界遺産暫定リストに記載されたこの島にはもうひとつの顔が―。島の歴史を取材したノンフィクション作家、林えいだいさんとともに島に向かいました。
(記事・田中倫夫記者、写真・野間あきら記者)
(しんぶん赤旗日曜版2010年8月8日・15日合併号)
島はもともと草木もない岩礁だった。石炭が発見され、1890年(明治23年)に三菱資本が買収。埋め立てで3倍の面積に広がり、海底炭鉱が掘り進められた。
炭鉱は戦後も存続し、拡充されたが、1974年に閉山。以後、異様な姿の無人島になった。
島のもう一つの顔は「朝鮮人強制連行の島」。
1943年、14歳で強制連行され、「軍艦島」で働かされ、のちに長崎で被爆した徐正雨(ソ・ジョンウ)さんの証言が残っている。
「1人一畳にも満たない狭い部屋に7、8人いっしょでした。外見はモルタルや鉄筋ですが、中はボロボロでした」
「海の下が炭坑です。…うつぶせで掘るしかない狭さで、暑くて、苦しくて、疲労のあまり眠くなり、ガスもたまりますし、それに一方では落盤の危険もあるしで、このままでは生きて帰れないと思いました。
落盤で月に4、5人は死んでいたでしょう」
林さんは語る。
「いま、『日本の近代化の記録』として、軍艦島を世界遺産にということがいわれています。しかし、『遺産』には正の遺産も負の遺産もあります。負の遺産もちゃんと記録して後世に伝えることがなければ、日本はなぜあのような間違ったことをしてしまったのかが伝わらない。
観光で軍艦島に訪れる人たちにも、ノスタルジーだけではなく、歴史の事実に向き合って考えてほしい」
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wikipedia:端島 (長崎県)
wikipedia:深く潜れ〜八犬伝2001〜
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私が軍艦島からイメージするのは、戦後日本の高度成長時代でした。上に紹介した公共広告機構のCMからもそんな感じがします。
戦前の強制連行の時代があったとは、林さんの著書広告で初めて知りました。
廃墟ブームだとかノスタルジーだとか言われていますが、確かに私もそんなのが好きです。しかし軍艦島はそれだけではないということです。
本当に、観光コースだけでは分からない、廃墟ブームだけでは分からない、ノスタルジーだけでは分からない負の遺産です。
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