幻の国民歌『われら愛す』再び

【戦争前の記録】Vol.007 発行部数:25部
  戦時体制に向かいつつある日本。
   同時代に生きる当事者として日々思うことなどを徒然と
    後々の世のために記録していきます。
………………………………………………………………………………………………
【幻の国民歌『われら愛す』再び】
 
 新しい読者の皆様、初めまして。今後もよろしくお願いします。
 melma! ニュース で新着メルマガとして紹介されたため、配信部数が少し
ばかり増えて嬉しいものです。
 
 さて、2月22日の朝日新聞でこんな記事が紹介されました。
 
幻の国家『われら愛す』再び
 元高校教諭がCD付き本出版
 公募で誕生、「平和」歌い継ぐ
 
 1953年、洋酒の壽屋(今のサントリー)が
「国民の誰もが愛唱し、勇気づけられる歌を」と「新国民歌」を募集。
 作詞約5万点、作曲約3千点の中から選ばれたのが
  芳賀秀次郎作詞、西崎嘉太郎作曲の「われら愛す」であった。
  
「国民が作った国民の歌」として、ラジオや歌声運動を通じて一時は広く歌われたが、
やがて忘れられていったという。
ウィキペディアでも説明があります。
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%8F%E3%82%8C%E3%82%89%E6%84%9B%E3%81%99
   
 記事では、忘れられていたこの歌が再発見され、本になるまでの簡単な
いきさつが紹介されている。
 
 きっかけは、02年3月4日の朝日歌壇に掲載された短歌だという。
 この短歌の作者は、沖縄在住のジャーナリスト森口豁さんの著書
『沖縄 近い昔の旅』を読んで、『われら愛す』を知ったという。
 その短歌を本の著者である生井弘明さんが目にし、忘れていた『われら愛す』
を思い出す。
 この気持ちを朝日新聞の投書欄に投稿、これが反響を呼び、本の執筆を決意した
という。
 
 忘れられていた歌が沖縄のジャーナリストの著書に載り、それが大阪の教師が短歌
にして新聞に掲載され、それを読んだ人が投書し、その投書への反響が新たにCD付きの本を生む……。
 現在、政治家や御用マスゴミなどが憲法改悪・民主主義破壊のための圧倒的な物量作戦を行っています。
 一方、「われら愛す」の復活は、瀕死の危篤状態である戦後民主主義を守るための
庶民による一つの命のリレーかもしれません。
われら愛す 憲法の心を歌った “幻の国家” 
「われら愛す」
 憲法の心をうたった“幻の国歌”
  著者:生井弘明 
  
 記事から引用(生井弘明さんの言葉)

「私の取材では、当時は多くの国民が『新しい国家』として歓迎していた。歌が忘れられたのと、58年に文部省が学校で君が代斉唱の方針を打ち出した時期とが一致していた。その後の国旗・国歌法制定の議論の中には、君が代に代わる歌がなかったが、『われら愛す』は十分なりえた」と振り返る。

 圧倒的な物量作戦に抗して庶民のリレーから復活した『われら愛す』。
 瀕死の危篤状態である戦後民主主義を守るための小さな、しかし大きな一歩かもしれません。
 
(追記)
 保守反動・ネットウヨプロ奴隷からは目の敵にされ、
 リベラルな人からは弱腰になったと批判され、十字砲火を浴びる朝日新聞
 しかし、今回の記事のようなつながりを生むということは、まだまだ
捨てたものではないということではないでしょうか。
 まあ、こんなつながりを生んだり、こんな記事が載るところが、
保守反動・ネットウヨプロ奴隷達が気に入らないことなのでしょう。
 
 このエントリーを、
『読売新聞の社説はどうなの・・』
  http://love.ap.teacup.com/kouhei/
の■交流の広場 (TB)コーナーにトラックバックしてみます。
  http://love.ap.teacup.com/kouhei/151.html
(しかしこのティーカップのブログも結構不安定だな) 
………………………………………………………………………………………………
※追記)
 メルマガ『平和と民主主義を考えるための覚え書き』のバックナンバーです。
 この当時は『戦争前の記録』というタイトルでした。
 ブログの引越しに伴って旧ブログから転載し、旧ブログ分は削除しておきます。
………………………………………………………………………………………………
○ひっそりとblogランキング○
にほんブログ村 その他趣味ブログ 多趣味へ
にほんブログ村

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 思想へ
にほんブログ村


 
     ↑このブログを応援してやろうと思われた方はクリックお願いします
s(・・;)  助けるつもりでクリック
      ボランティアでクリック
      弱小ブログに励ましの1票を
………………………………………………………………………………………………