ライブドア問題 日曜版はどう伝えているか

☆♪☆♪☆♪しんぶん赤旗日曜版の魅力を探る☆♪☆♪☆♪ 
                   Vol.008  発行部数:3部
 意外と知られていないんですが、
 しんぶん赤旗日曜版を一度読んでみて下さい。
 これがまたなかなか魅力的な新聞なのです。
 
2005年2月27日号【今週の特集!】
 
ライブドアVSフジテレビ ニッポン放送買収騒動
  〜しんぶん赤旗日曜版はどう伝えているか
 
 現在、巷を賑わせている上記の件について、しんぶん赤旗はどう伝えている
か、見ていきます。
 2月27日号では、第2,3面見開きで報じています。
 
 
ライブドアVSフジテレビ ニッポン放送買収騒動
 ハゲタカ外資 絶対損しない仕掛け
 笑うのは誰?
 
 細かいいきさつや経済上の話について、私は苦手でもあり、TVなどでも
よく紹介されているようだから、ここでは説明しません。
 
 上の見出しにもあるように、ハゲタカ外資を警戒する論調です。
 
 【800億円“恐怖の大王”】
 
という小見出しで、スペースをとって記述しています。

今回の騒動を読み解くキーワードは「800億円」。

と断言しています。

「いま大笑いしているのはリーマン証券。絶対に損をしない仕掛けができているからです」

という経済誌記者の談話も紹介。
 ライブドアが「800億円」を調達したリーマン証券が得をする、という論調です。
 
【電波は国民の共有財産】
 
という小見出しの記事では、

「電波法では、外国資本による放送会社の株式取得は20%未満に制限されています。電波という国民財産を、外資に好き勝手にさせないためです」

という一文も。
 
 今回の記事で目を引いたのは、堀江社長の以下の発言です。

産経新聞は原点の経済専門紙として特化すべきだ。芸能、スポーツ路線に強いのも特徴。グループの強みはもっと伸ばすほうがいい」(2月18日、共同通信とのインタビュー)

「新聞がワーワーいったり、新しい教科書をつくったりしても、世の中変わりませんよ」(『AERA』2月21日号)

 日曜版では紹介されていませんが、江川昭子さんのHPでも興味深い発言が紹介さ
れています。
  http://www.egawashoko.com/menu4/contents/02_1_data_40.html

(江川)「報道の使命」というのは思い上がりかもしれないが、そういうのがあるから正確な記事を書こうとか、意味のある報道をしようとかいう動機にもなっている。
 
(堀江)それで暴走しちゃう。読売なんて特にそうじゃないですか。平気で個人攻撃するわけですよ。でもみんな信用してるでしょ?あんなひどいヤツが主筆をやってるのに。
 絶対にバイアスがかかってますよね。そういうのが、報道の使命なのか……分かんないな。どういう気持ちなんですかね。
 野球問題では、どこも明らかにバイアスがかかっていた。読売はうちを潰そうとするし、朝日は盛り上げようとする。明らかに論調っはそうです。
で、野球問題が一段落すると、今度は全員で叩きに来ます。
 来てますよ、朝日なんか特に。(引用終わり)

 こういう発言などもあり、日曜版では、

堀江社長は、フジサンケイグループが政治、社会問題に力を入れることには否定的なようです」

と書かれています。
 しかし日曜版では、それに続いて、先に紹介した電波法の外資制限を挙げ、続いて
立命館大学教授(メディア論)の松田浩さんの言葉を紹介して、ライブドアを批判し
ています。

堀江社長は電波を自分の商売に利用することを考えているようですが、メディアの公共性を考えれば、マネーゲームは邪道です」

「放送は民主主義社会に欠かせない基幹メディアであり、さまざまな意見の交流、議論の場です。現在のフジの放送を公共性の観点からどう評価するかという問題は別にあります。また、メディアの集中排除という面からも今回の買収は問題です。」

 
……という風に、日曜版では、メディアの原則論・建て前論に則ってライブドア
批判的な論調です。
 
 
s(・・;) しかし、そもそも、フジサンケイグループがマトモなメディアなのか、
原則に当てはまるのか、ということから考えたいですね。
 別に日曜版の読者が日曜版の意見に全面賛成しなければならない、ということ
でもありますまい。党員でない私ならなおさらです。
 
 まず、外資が放送会社を支配する、ということについて。
 そもそも小泉首相も竹中大蔵大臣も、今までの政策では外資に便宜を図って
きたのではないでしょうか。
 竹中か小泉かは忘れましたが、ある政策を発表した際に外資系企業に向けて
「これをビジネスチャンスにして頂きたい」
と言っていました。
 外資系有利の経済状況を作り出したのは、自民党の政策なのです。
 
 また、そもそも、小泉政権の政策は、アメリカの言いなりであり、小泉政権
そのものが“外資系”と言ってもいいのではないでしょうか。
 
 私個人の意見としては、ニッポン放送はどうか知りませんが、産経新聞
扶桑社は、マトモなマスコミとは思っていません。
 軍国主義イデオロギーに洗脳されたタカ派学者を集めて間違いだらけの歴史教
科書を作り、教科書の出来が悪くて採択率が悪いと、裏で暗躍して採択させよう
とするようなフジ産経は、軍国主義政治団体と思っております。
 
 広島の教科書採択説明会でも、この教科書に有利になるような便宜が謀られ
ていたことが明らかになりました。(2月24日付朝日新聞
 
 軍国主義より、マネーゲームの方が何十倍もマシです。
 私の判断基準は、外資系やメディアの公共性とかいった建て前ではなく、
結果としての軍国主義か民主主義かという、本音の部分です。
  
「新聞がワーワーいったり、新しい教科書をつくったりしても、世の中変わりません
よ」(『AERA』2月21日号より堀江貴文社長の発言)
 
 まさにその通りです。
 
 政権与党と組んで軍国主義全体主義を押し進めようとしている御用マスゴミ
比べて、経済原理に則って情報を提供しようとしている堀江社長の方がはるかに
マトモなジャーナリズムが期待できます。
 
 しかし現状は、政官財あげてフジ産経支援・ライブドア妨害の方向にあるようです。
 これは、買収を仕掛けられたフジサンケイグループが政官財につながりの深い、
都合が良いマスゴミだからではないか、と勘繰ってしまいます。
 もし仕掛けられたのが、政官財とつながりの少ない、むしろ睨まれているところ
だとしたら、一体どうなっていただろうか、興味あるところです。
 
 日曜版では最後に、IT業界に詳しいジャーナリストの佐々木俊尚さんの言葉を
紹介しています。
 
「堀江さんの経営手腕は抜群ですが、思想・哲学がありません。ネットベンチャー
企業の若手経営者の大半はお年寄りの財界人に好かれ、経営危機の際は助けても
らっていました。堀江さんの交友関係は同世代が圧倒的。こけても支えてくれる
人がいません」
 
 今回のライブドア騒動は、ある種の“革命”だったのではないでしょうか。
 
(追記)2005年3月13日号の記事
 フジテレビVSライブドア 買収騒動の生みの親は
で、以下の記述がありました。
フジサンケイグループ産経新聞は96年、テレビ朝日外資によって間接支配
されそうになったとき、それを「好ましい」との論陣をはりました。
外資参入で、多くの人材、技術、知恵が結集され、番組内容が豊富で多彩になる
のは好ましい。だが、放送という公共性の高い企業の再編には、警戒すべき問題
もある」(「産経」96年6月22日付主張)
 ところが、自分たちの問題になると、かつての見解はどこかへ行ってしまった
ようです。
 ライブドア堀江社長産経新聞の正論路線を批判しているところから、フジ
サンケイグループは、安倍晋三氏(自民党幹事長代理)などの政治家を積極的に
登場させて、ライブドア批判キャンペーンをくりひろげました。メディアとして、
大きな疑問が残ります。」
 
(追記)読売新聞の社説はどうなの・・
  http://love.ap.teacup.com/kouhei/
のkouheiさんも、原則に則った意見のようです。
  http://love.ap.teacup.com/applet/kouhei/200/trackback
 確かに、売らんがために写真週刊誌のようになってしまってもどうかとは思います。
 しかし、軍国主義では、国民には選択の余地はなく、一方的に洗脳されてしまいます。
 一方的に軍国主義を垂れ流される(新しい歴史教科書のような)より、市場経済の原理の方がはるかにマシではないか、市場経済なら少なくとも選択の余地があり、そうなると一定の理性も期待できると思うのですが。
 色々な考え方があってしかるべきであり、別に見解が違っても一向にかまいません。トラックバックしておきます。
 
 
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