“多数決独裁制”に騙されるな 提灯持ちくんを斬る!

 
【平和と民主主義を考えるための覚え書き】Vol.029 発行部数:42部
  戦時体制に向かいつつある日本。
   同時代に生きる当事者として日々思うことなどを徒然と
    後々の世のために記録していきます。
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【“多数決独裁制”に騙されるな 提灯持ちくんを斬る!】
 
 まず最初に、以下のアンケートについて考えて下さい。

質問)民主体制において、選挙の結果を論じることについて
 
1)選挙結果は民意である。批判は絶対に許されない。
2)論じることは批判を含めて民主体制では保障されている
3)その他
4)分からない

 色々と演出が施された劇場型選挙と御用マスコミ動員、そして民意をゆがめる
小選挙区制により、不当に議席を奪い取った自創政権。
 勝ち馬に乗ってメチャクチャ書き散らしている提灯持ちくん達が跋扈している。
 最も悪質なのが、この選挙結果に乗じて独裁制を正当化しようとする
“多数決独裁制”主義者である。
 
“多数決独裁制”主義者の言い分を簡単に言うと次のようになる。

 多数決で決まったことを守るのが民主制だ、だから文句を言ってはいけない
 選挙結果で決まったことに文句を言うのは“民主制”ではない。

 この言い分がいかに馬鹿げていることか。
 こういう主張こそが“独裁制”であることは明白である。
 
 しかし、ブログを巡っていると、実にこういった詭弁を弄する連中が多いのである。
 代表的な例として、唐沢俊一氏の意見を取り上げる。
 
社会派君がいく!唐沢俊一村崎百郎
 http://www.shakaihakun.com/data/index.html より
 
小泉純一郎又吉イエスを超えるフリークだった  唐沢俊一

 凄いカンチガイをしているようだが、民主主義というのは、過半数の国民がヒトラーがいいと選んだらヒトラーを国民の代表にいただかなければいけないシステムなのだ。そういう意味では非常に危ない政治形態なのである。しかし、現在までのところ、津々浦々の国民全て、弱者含めた再大多数の国民の声全てを上にまですくいあげるシステムで、民主主義以上のものをわれわれは持っていない。これを採用するからには、徹底して民主主義に準ずる、つまり、それが民主主義の定めるルールに乗っ取ったものである限り(民主主義というものの定義にはどこを探しても“弱者の救済を第一義とする”“イメージ選挙を行ってはいけない”などとは記されていない)、国民の多数が選んだ道に何があっても従っていく、という覚悟が必要だ。それを否定して、自分たちの都合のいい結果のときしか民主主義を守らない、守りたくないという態度をとることこそ、民主主義を成立させなくする行為なのである。

 凄いカンチガイをしているのは唐沢氏の方だが、政府批判を認めないというのは
独裁制である。そんなのが民主主義であるわけがない。
 暴力や武力に訴えて実力行使するのはいけないが、民主主義体制では
言論の自由・思想の自由・結社の自由に基づいての言論の上での政権批判は認められている。
 選挙結果を批判する“言論の自由”が認められてこその民主主義である。
 また、異議申し立てという点で言えば、民主主義制の枠内で、リコールといった
制度も認められているのである。
 
「そういう意味では非常に危ない政治形態なのである。」
  
 確かに民主主義に対する批判を認めているという点ではそうであろう。
 民主制反対・独裁制賛成という意見に対してどう臨むか、民主制の中では問題と
なる。
 しかし今回問題になっているのはこのケースではない。
 上に述べたように、選挙結果の批判は民主制では認められるか、認められないか
を問題にしたい。
 
「国民の多数が選んだ道に何があっても従っていく、という覚悟が必要だ。」
「そこらへん、ゲンダイも、ネットで今回の結果をふまえ愚民たちを罵りまくって
いる自称インテリたちも、民主主義道不覚悟な連中ばかりなのだ。 」
  
 一揆や反乱や革命といった実力行使を行わない限り、従わざるを得ない。
 それは当然のことである。
 しかし、言論の自由の枠内で主張をし、政策を訴えることは認められている
ことなのである。
 選挙で負けた野党が与党を批判するのは当然のことである。
 野党の与党批判を許すのが政党政治なのである。
 野党の与党批判を許さないのは独裁制ではないのか。
 
 唐沢俊一氏の思っている“民主主義”とは、一旦選挙で決まった政権に対して
は一切批判を許されず、絶対的服従が必要なものらしい。
 これはもはや“民主主義”とは言えない。これこそ“独裁制”ではないのか。
 
 この唐沢流論法で選挙結果を批判する意見を批判する意見は多い。
 民主主義の名を騙って民主主義を批判するこの危険な論法に騙されてはいけない。
 多数決による決定を絶対視して批判を許さないこの論法、これは“多数決独裁制”と言える。
 

そこらへん、唐沢俊一氏も、ネットで今回の結果に異議申し立てしている人々を罵りまくっている自称“民主主義者”たちも、民主主義道不覚悟な連中ばかりなのだ。

 
 それでは最後にアンケートにご協力お願いします。
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☆民主体制において、選挙の結果を論じることについて
 
◆選挙結果は民意である。批判は絶対に許されない。
◆民主体制下では選挙結果を論じることは批判を含めて保障されている
◆その他
◆分からない
○結果を見る
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20051013/1129559121
  
締切:2005年10月04日18時00分
協力:クリックアンケート http://clickenquete.com/
 
 このアンケートの結果につきましては、こちらにまとめました。
   http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20051013/1129559121
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