YES! PROJECTとは何だったのか総括する

 
【平和と民主主義を考えるための覚え書き】Vol.031 発行部数:43部
  戦時体制に向かいつつある日本。
   同時代に生きる当事者として日々思うことなどを徒然と
    後々の世のために記録していきます。
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選挙に行きますか? Yes!
中立を装う御用ウンドーを信じますか? No! 
独裁者に白紙委任しますか? No!      
   Yes?No!Project http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050906

 
【YES! PROJECTとは何だったのか総括する】
  
YES! PROJECT というケイモーウンドーがある。
 http://www.yesproject.com/ 
 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.yesproject.com/
 
 このイエスマン・プロジェクト或いはプロ自民運動たるこのイカサマ団体について私はブログやメルマガで、ネチネチと批判を加えてきました。

■[メディア・リテラシー]Yes?No!Project 宣言します!
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050829/1125298513 
■[メディア・リテラシー]YES! PROJECTはまず公職選挙法改善を主張するべきである
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050901/1125580512 
■[メディア・リテラシー] ブログを愛し、ブロガーを自称する者なれば
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050902/1125669982
■[メディア・リテラシー]いっそのこと国民新党新党日本もYES! PROJECTに賛同してはどうか
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050903
■[覚え書き]YES! PROJECTはいわゆるA層対策?
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050906
■[メディア・リテラシー]インチキケイモーウンドーに教えちゃる 公平な啓蒙運動とはこうするんじゃ!
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050908

 そして行われた選挙の結果、この呼びかけ人の思惑通り、この呼びかけ人のお友達
であるセコー君の所属する政党の独裁体制が完成したのであった。
 
 彼らにとっては大笑いが止まらない選挙結果であるが、こちらはショックを受けて
意気消沈し、多忙なこともあってなかなか総括を書くことができなかった。
 しかし、選挙も終わったことでもあるし、一度この辺でこのイエスマン・プロジェクトいや違った、YES! PROJECTについて総括してみる必要があるであろう。
 ということで遅くなりましたが、YES! PROJECTの総括を行います。
 
 さて、もっとも胡散臭いのは、YES! PROJECTのウェブサイトのトップページに

自民党民主党にも賛同!!<自民党>
2005年8月26日  わが党は「YES!PROJECT」を応援します!<民主党>
2005年 8月26日  民主党は「YES! PROJECT」に注目する

と貼り付けていたことであった。(選挙後の現在、これは外されている)
 このことを見ても分かるように、このプロジェクトと自民党民主党は相互リンクの関係にあった。
 
 YES! PROJECT発起人のブログのブログのトップページの「お気に入りブログ」コーナーの*友達・GMS受講生仲間 カテゴリから
自民党の ◆世耕弘成さん『世耕日記』 へのリンクがされている。
 小泉親衛隊員であり、ネット戦略の中心人物であるセコー君とYES! PROJECT発起人には密接な関係があるのである。

◆ わが党は「YES!PROJECT」を応援します! 世耕弘成広報本部長代理がコメント発表(8/26)
      http://www.jimin.jp/contents/news/170826b.html

 また、選挙後に自民党のHPを見て発見したのであるが、トップページにYES! PROJECTのバナーが貼ってあった。
 しかし現在は外されているようで、確認はできない。
 
 また、民主党HPでは現在でもトップページにYES! PROJECTのバナーを貼っている。
   http://www.dpj.or.jp/
 
 だから私は、国民新党新党日本を始めとする他の政党もYES! PROJECTに賛同してトップページで押しかけ相互リンクしてみろ、と提案させてもらったのである。
 *1 
 
 さて、YES! PROJECTは今後どうなるのか。
 
 公式ブログには最近書き込みがないのであるが、
  http://www.yesproject.com/index.php?no=r467#more
この辺りを見れば発起人自身の発言も分かるし、それに対するレスも読めるのでいいかと思います。
 興味深いやり取りを抜粋し、コメントしていきます。

[471] (2005/09/14(Wed) 22:59:37)
> 2.日本の政策決定に微力ながら関与する。
>  まずは公職選挙法の改正から始める
 
これって、まさに政治団体そのものですよね?
 
> 3.選挙の際に政治家を選ぶ材料を与える
>  「比較ドットコム」の実行(公職選挙法改正後)
>  ※政治家比較ドットコムに関しては、幻と消えた「政治家ドッ> トコム構想」を御参照ください。
 
選ぶ材料を与えるとの事ですが、その前提としてYESプロジェクトは本当に中立的な立場で運営されるのでしょうか?
中立であるというなら、その根拠を示してください。
もし中立でないなら、そのような団体の与える判断材料など、誰が信頼できますか?
 
政治家のように自らの政治生命をかけて、リスクを取って政治に取り組むわけでもなく、GREEなどを利用した我田引水によって自分達に都合のよい組織票を作るとしているだけの気がするのですが。。。
それならば「YESプロジェクトは政治団体だ!!」「起業家新党だ!」と立場をハッキリさせたほうが納得できるというものです。

 まあ私は、政治団体としてではなく、市民運動としての公職選挙法改正運動ははあり得ると思いますし、大いにやるべきだと思います。これなら政治的立場を超えてブロガーが一致できるのではないでしょうか。
政治団体」「起業家新党」まさにそんな感じです。
 これに対して、呼びかけ人の一人が発起人とは話し合っていないが、という前置きを
した上で次のように述べています。

[474] (2005/09/15(Thu) 07:41:34)
で、私の私見ですが、「政治団体」や「企業家新党」というの
は現実性が薄いと思います。
堀さんが考えているのは「政策提言集団=シンクタンク」だと
とらえています。(彼に確認していませんが・・・)
 
日本でシンクタンクというと野村総研日本総研など経済系や
技術系のモノととらえがちですが、米国では政治行政の提言を
行うシンクタンクが数千〜万あるようです。
 
大きいところは「ブルッキングス研究所」や「アメリカン・エ
ンタープライズ公共政策研究所」で数千名のスタッフをかかえ
ており、逆に小さいところは数名で常勤者もいない、という感
じで、それが大小数千から万ぐらい存在するようです。
 
それらが膨大な数の政策提言レポートを政府に提出しつづけて
おり、それらは全て政府においてきれいにストックされている
ようです。(いつでも使えるように)

 なるほど、それはもっと分かりやすい考え方です。
 多分そのようなものになっていくでしょう。

[475] (2005/09/15(Thu) 10:24:50)
また最も不信感を強くした理由は、中立を謳っておきながら
実際は一部の政党と偏ったコネクションを強めていた点です。
 
中立・公平だと言っておいて、実際はそうでない現実。
騙されたと感じている方々も中にはいるのではないでしょうか。

[483] (2005/09/16(Fri) 20:34:26)
また、発起人の皆さんはある一定の所得を得られていらっしゃる方々だと
お見受けしました。そういう層に有利な議論が必ずなされます。

 確かに、完全に公正中立というのではなく、何らかの立場を代表したものとなるでしょう。
 松下政経塾を出て日本共産党社民党の政治家になる人がいないのと同じようなことではないでしょうか。
 こういった意見に対して、上の[474]の方が私見だと断った上で次のように答えています。

[487] (2005/09/17(Sat) 00:51:07)
呼びかけは「改革推進」が前提ですよね。
それが有利な議論というのならば上記は「そう」でしょう。
しかし硬直した諸制度に変化を加えるのは、企業家だけでなく
さまざまな立場の人のチャンスを広げることになるのではない
でしょうか。
 
で、改革を全く望まない人々は呼びかけに呼応しようもないと
思うわけです。
 
ということですので、受け止め方がもっと「建設的」であって
もよいのではないでしょうか。
 
私はそのように思いますがいかがでしょう???

 上の流れを見ていて、YES! PROJECTは決して公正中立という立場ではなく、ある立場の意見を反映した運動体だというイメージが描かれます。
 すなわち、起業家の立場を政治に反映するためのシンクタンク、古い言葉で言えば圧力団体のようなものではないでしょうか。
 
 大企業や金融業会は既に政権と強いコネを持っている。
 新興の起業家もまとまって発言力を増そう、ということです。
 無所属ながら自民党に味方したライブドア堀江社長も新興起業家ですね。
 
 ということで、これが私の現時点でのYES! PROJECTに対する総括です。
 起業家の立場を主張するために自民党民主党新自由主義派へのパイプを作る機関のようなものではないでしょうか。
 
 
 また、違った立場からYES! PROJECTの方向性に疑問を書いていた方がおられました。

[480] (2005/09/15(Thu) 22:36:47)
政策の提言に反対をする書き込みが抹殺(削除)されないか心配です。
その件に関して、どう思われますか?
また、起業家でなくフリーターのヒト(わたしのこと)は参画することが出来ないんでしょうか?

 公正中立な市民運動だと思って参加していた人が疎外感や疑問を抱くのは
当然かと思います。この意見に対してのレスが見当たらないのは寂しいことです。
 
 何らかの運動に参加する場合、その運動が何を目的にしているのか、参加資格は
何か、ということは大事だと思います。
 
 私は最近、
「日本列島に、本当の民主主義を根づかせる会(略称:民主主義の会)」
という会のメンバーに加入させて頂きました。
(この会については http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050929/1128091974 参照)
 
 この会に参加を申し込む際、私が思ったことは、
「著名人でないと加入できないのではないか。
 一般人はお呼びではないのではないか。」
ということでした。
 一般人でも可能ということなので参加させて頂きました。
 といっても会員費も徴収もなく無料であるし、加入したからどうという変化もないのですが。
 特に会員専門掲示板で発言しない限り何ということもない変化です。
 後は、こういったブログやメルマガでこんな主張をしているこんな会がありますよ、
とお知らせすることくらいでしょうか。
 
 ということで、日本に本当の民主主義を根付かせようと思われている方、
小選挙区制に反対の方、野党共闘を望んでおられる方には、こんな会がありますよ、
とお知らせしておきます。
 
 日本列島に、本当の民主主義を根づかせる会(略称:民主主義の会)
   http://www.scn-net.ne.jp/~casings/
 
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 また、こんなブログ連合も発足したようです。
 
【改革ファシズムを止めるブロガー同盟 STOP THE KOIZUMI】
   http://nokoizumi.exblog.jp/
 このブロガー同盟、早速はてなブックマークもされて注目を集めています。
 ただ、私がアンテナに入れてチェックしているブログの多くは参加しないようです。
 半共分子さんから、[STOP THE KOIZUMI] 共感と違和感と というTBを頂きました。
   http://blog.so-net.ne.jp/hankio/2005-10-06
 TB頂いた記事は、■[メモ]大同団結は難しいようなので
  http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050918/1127049368
 この記事で書きましたが、私は以前「民主化勢力よ、団結せよ」をキャッチフレーズにしていました。
 ところが支持政党を同じくするXOOPSでのコミュニティサイトで「題目を唱えているだけでは実現できない」と言われ、現実の厳しさを知りました。
 護憲派同士でも大同団結は大変なのに、三四郎さんも懸念されていますが、左右共闘はもっと大変かと思われます。
 
 しかし、どうせ始めから100%の結集はできるはずはないのだから、どうせなら最初から呼びかける対象を大きくしておけば集まる数も多いのでは、ということも言えます。
 あえて視点を大きく持つことで、小さな差にこだわるのがバカらしくなる心理効果があります。
 影響力のあるメルマガ「PUBLICITY」の発行人・竹山徹朗さんは、「世に倦む日々」にTBしたところ、一気にアクセスが増えた、と書いていました。thessalonike2 氏のブログは影響力があるようです。 
 私はこのブログを読んでいなかったので、とりあえず今後は熟読することにします。
 
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独裁が 選挙の後に 待っていた
 民意を正しく反映しない詐欺的選挙制度により、与党は不当に多くの議席を奪い取った。
 
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