国旗・国歌を強制する国と拒否の自由を認める国

【メルマガ 平和と民主主義を考えるための覚え書き】Vol.043(32+61)部
 日々思うことの断片。
 平和のための哲学の覚え書きとして。
   
 先日、卒業式で日の丸や君が代に反対した教師の裁判の結果が出て、また“愛国者”を自称するブロガー達が色々書いていた。
「日本に住んでいるのだから日の丸を掲揚し、君が代を斉唱するのは当然」
という意見があった。
 
「日本に住んでいるのだから日の丸・君が代の強制に賛成するべき。反対は許さない」
 
 この命題に対して哲学的に考えるとどうなるか。
 
 この命題を正しいとすれば、ナチスドイツの時代に生まれたドイツ人は、ハーケンクロイツの旗を掲揚し、ヒトラーに従うのは当然ということになる。
 現在独裁体制下にある北朝鮮の国民は、かの国の旗を掲揚し、金何とかという将軍に従うのは当然ということになる。
 
 しかし、歴史的に見てヒトラーの国は軍国主義で世界を征服しようとしており、もしヒトラーの野望が達成されれば大変なことになったということが明らかになっている。
 
 また、現在の国際情勢を見て、北朝鮮の国民が金何とかに従わされているのは悲劇だと分かっている。
  
 生まれた国の国旗や国歌、ひいては国家(政府)に対してどのような態度を取るべきか。
 国家という狭い視点からしか見ないと、生まれた国に従って当然ということになる。
 しかし、国家という狭い枠を超えて世界的・歴史的に見てみると、必ずしもそうではないということが分かる。
 国家を超えた判断基準というものがあるのである。
 哲学とは、ある国家にだけ都合のいいものではない。そのような哲学は御用哲学・誤用哲学とでもいうべきものである。
 人類に普遍的な哲学というものがあるはずである。
 
 ナチスに抵抗した人々は果たして「反ドイツ的」「非愛国者」だったのか?
 むしろ、ナチスに抵抗した人々こそ「親ドイツ的」「愛国者」ではなかったか。
 
 
「日本に住んでいるのだから日の丸・君が代の強制に賛成するべき。反対は許さない」
   
 この命題を何の疑問もなく受け入れている者は、ナチスドイツの時代に生まれたドイツ人はナチスを応援せよ、と言っているようなものである。国家に従うのは当然という思考停止状態・何の疑問もなくお上に従うのは当然、という奴隷状態なのである。(“プロ奴隷”とはよく言ったものだ)
 
 子どもの頃、悪いことをしていて見つかって叱られた時
「だって、○○ちゃんもやってたもん」
と言うと
「そしたら、○○ちゃんが死ねと言ったら死ぬんか!」
と言い返すような、いわゆる一つのお約束的定型的やりとりのフォーマットがあった。
「日本に住んでたら日の丸・君が代を強制されて当然」
と思い込んでいるような奴隷根性の連中は、まさにこの子どものお約束会話レベルの精神性なのである。

「だって、法律で決まってるもーん」
「そしたら、国が“死ね”言うたら死ぬんか!」

 

「日本に住んでいるのだから日の丸・君が代の強制に賛成するべき。反対は許さない」
  ↓
 そうとばかりは言えない

 
 それでは、即座にこの命題は正しいということになるのだろうか。
  
「日の丸・君が代の強制に反対するべき」
 
 こうすぐさま結論付けるのも乱暴である
 国には国旗や国歌というものがある。それが世界の常識である。
 日本だけ国旗・国歌はない、ということは現在では無理であろう。  
 
 問題点を整理すると、日の丸・君が代の強制に反対する人々は、どの点を問題視しているのか。
 ここが問題となってくる。
 その部分に焦点を当てて考える必要がある。
  
……ということで、調べて書こうとしたが時間がなくなったのでここまで。
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◆反米嫌日戦線「狼」(美ハ乱調ニ在リ)「君が代」替え歌流布って妄想流布の産経
  http://anarchist.seesaa.net/article/18551604.html
「なんせ、トップ記事が「君が代」替え歌流布 ネット上「慰安婦」主題?ってトンチンカンなものだったからねぇ。これじゃ部数は伸びないべ。すばらしいスバラシスギル……
 普通の新聞なら、ジャワ島地震がトップ記事になるんじゃねぇのか?」
「しかし、こんなものがネット上に流布されていたと、トップ記事にするジャーナリズム感覚とはなんだべ?」
「こんな記事をトップにするサンケイって「痛い奴」ってことだべな。」
 コメント欄にも以下の指摘が。
「スバラシイですな、惨刑新聞。もはや完全にネトウヨと同じレベル。」
 また、この方が推薦されている本として
「で、私がオススメしたいのは惨刑新聞などではなく「君が代」の履歴書(川口和也/批評社)という本。
この本の著者は只の高校教師(しかも都立定時制高校)だというが、かなり勉強しておられるとみた。
著者が会員でもある全国民主主義教育研究会(全民研)のサイトもオススメです。興味のある方は是非。」
 
三四郎日記 そら耳「君が代」替え歌
  http://blog.goo.ne.jp/yojiro5/e/ec09fe067e6ccc19ed5d48df5254dc72
「陛下はこうおっしゃったではないか!
 「強制するのは良くない」
 と。」
 
◆土佐高知の雑記帳 「君が代」とワールドカップ
  http://jcphata.blog26.fc2.com/blog-entry-320.html
「「愛国心」を何で表現するかは千差万別だろう。
 表現しないからといってないとはかぎらない。
 人それぞれの表現方法を一つの枠に納めようとするところに、本当の愛は育たないと思う。スミレの花に、バラの花のようなにおいを出すことはできないのだ。 」
 
◆激高老人のぶろぐ 愛国者が威張った時代
  http://gekko.air-nifty.com/bc/2006/05/post_e663.html
「当時はこの医師のように自分は死なないのに若者に死ねと言う人がかなりいた。」
「そして、この愛国者たちの大部分は戦場で死ななくても済む人たちだったのだ。
 愛国心の涵養を教育の目的の一つとして教育基本法改正案に盛り込んでいる人たちは、はっきり意識しているかどうかは別として、究極においてはお国のために喜んで死ねる人間の形成をめざしているのだ。ところでこういう人たちは、他人に対してはお国への奉仕を要求しながら、自分たちは結構私利私欲を追求して恥じるところのない人たちなのである。そして仮に不幸にして戦争が起こった時、彼らは安全な場所にいながら若者たちに対してお国のために死ねと言う人たちであると、拙者は確信している。」
◆激高老人のぶろぐ 愛国心教育と思想・良心の自由
  http://gekko.air-nifty.com/bc/2006/05/post_41bc.html
「彼らはまた一方では経済政策に関しては新自由主義にくみし、規制緩和などで利己主義を奨励している。」
「経済面で鼓舞された利己主義はこの領域にとどまることなく、道徳の領域にも広がってゆくだろう。利己主義の抑制が改正の狙いの一つであるなら、愛国心教育よりも個人主義や人類愛の教育に力を入れるほうが有効であると拙者は考える。」
 
◆カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記 ■[メモ]Kiss me girl
  http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20060530#1148930146
「「愛国心」を煽る者は自分は死なない立場から煽る」が紹介されていました。
 また、コメント欄で、ネット右翼の発生に関して興味深い指摘がされていました。
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