Under the Sun -TBC- 閉鎖に関して
Under the Sun -TBC- http://utstbc.exblog.jp/
が閉鎖になるようです。
TBCを閉鎖します http://utshome.exblog.jp/2324878/
プロジェクトには臨機応変が大切で、状況に応じて変えていく必要があります。
例え当初思っていたのと違った形になっても、それ以上のものが形になれば成功でしょう。
今回、トラックバックセンターは閉鎖ということになりましたが、
Under the Sun -HOME- http://utshome.exblog.jp/
という形に結実したのですから、良いことではないでしょうか。
今回の決定は、幾つか始めたプロジェクトで最も成功した部分を残し、不採算部門を清算したということです。
上にリンクした「TBCを閉鎖します」の記事とそのコメントで、-HOME-と-TBC-のアクセス数が公表されていました。訪問者の支持は圧倒的に-HOME-にあり、需要を満たしたということでしょう。
だから今回の決定は失敗ではなく、成功への一過程ととらえるべきでしょう。その意味で管理人様やメンバーの皆様にはこの調子で進めていけばいいのではないでしょうか。
……と、ここまで表面的な論評を述べて、以下、今回の件から考察した“トラックバックセンターとトラックバック文化圏”について述べてみます。
こんなことを傍観者風に高みから眺めたような分析をして、また知的ぶったうるさいブログの奴が偉そうなことを書いて!とか思われそうです。
しかしトラックバックセンターとしての Under the Sun -TBC- は私もよく利用させて頂いたユーザーであるので一言言ってもいいと思うし(こんなことになってから思うと、管理者権限を利用して月別アーカイブ制で新しい月のエントリーの作成に協力したら良かった)、このブログでは誰に遠慮もせずに自分の書きたいように書くつもりであるし、今でも半分敬遠されているようなものなので遠慮なく書くことにする。
トラックバックセンターについての私の考えや求めることは、以下の記事にも書いている。
■[メモ]ブロガーズ・リンクとトラックバックセンター
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060102
私も自分のブログに記事を書いた際、こちらにTBしたいと思うのですが、一体どの記事にTBしたらいいのか分からず、結局TBしないことの方が多いからです。
ブロガーズ・リンクに参加を表明する際はTB先が指定されていましたが、その後自分のブログで記事を書いた際、どのエントリーにTBするのがふさわしいのか分かりません。(中略)
ブロガーズ・リンク立ち上げ後、
under_the_sun
http://underthesun1217.blog39.fc2.com/
というトラックバックセンターができました。
これは、あらかじめTB先のカテゴリーが指定されているのでTBしやすい。
私も利用させて頂くことにしました。
このトラックバックセンターも利用者が増えて影響力が大きくなれば良いと思います。
これは、9条守ろう!ブロガーズ・リンクが
「トラバに不慣れな方も多く」
「トラバセンターとしての機能を充分に発揮するのは、時間がかかるのかなと判断しました。」
ということで、ブログ独自の記事も書いていくことになり、
「トラックバックセンターが意見を発信するのはいただけない」
という意見も出てきたため、意見を求めていた時にTBしたものである。
この意見がどう受け止められたのかは分かりかねるが、ともかく今のような形になっている。
奇しくもトラックバックセンター構想から始まった2つのプロジェクト(ブロガーズ・リンクとUTSプロジェクト)が試行錯誤の末、似たような形に落ち着くことになった。
このことと、管理人様がエントリー中で公開した-HOME-と-TBC-のアクセス数の圧倒的な違いを見てみると、トラックバックセンターを立ち上げ、運営していくことはなかなか難しいということが結論付けられる。
これは、現在ブログを書いている人の、トラックバックに対する考え方も影響しているのではと思う。
トラックバックに対する姿勢を4つに分類した興味深い記事がある。
トラックバックをめぐる4つの文化圏の文化衝突――「言及なしトラックバック」はなぜ問題になるのか
http://kotonoha.main.jp/2006/01/06trackback.html
ここではトラックバックに対する4つの文化圏が挙げられている。
1)言及リンク文化圏
2)関連仲間文化圏
3)ごあいさつ文化圏
4)spam文化圏
この分類で言えば、私は完全な「言及リンク文化圏」に属している。
トラックバックは、引用の必然性のある記事に関して行い、TB先への言及とリンクをした上で行う文化圏である。
この文化圏に属する私としては、関連するテーマのエントリーを必要最小限拾い出すことができるトラックバックセンターの存在はありがたいものなのである。
だから、ジャンルはできるだけ細かくして、そこに多くのブログが参加してくれれば、読みたいテーマの記事が読めるというわけである。
ところが現在、トラックバックをこのように狭い意味で使っている「言及リンク文化圏」ブロガーはむしろ少数派であり、現在は「関連仲間文化圏」ブロガーが多数派になっている。
これは、言及・リンクなしTBを更新通知のように使って結果的に相互リンクとなっている。これで大まかなグループができあがっているのである。
あたかもお互いがお互いをトラックバックセンターとして利用しているのである。
上に紹介したブログから引用。
一方で、トラックバックセンター的コミュニティが独自の発展を遂げていた。たとえばFriday 5というサイトは毎週金曜日に5つのお題を出し、それにブロガーが答えるものだった。やがて、そのFriday 5についての日本版トラックバックセンターが生まれ、そしてその次に起こった現象は「Friday 5に答えた他のユーザーにトラックバックする。トラックバックされたら黙ってトラックバック返しする」というものだった。つまり、相手に言及している必要はない、ただ「同じ話題を扱っていたら、そのコミュニティ内部ではリンクせずにトラックバックを送り合う」というコミュニティが生まれたのである。
Friday 5は2004年に終了し、そのコミュニティも消滅したが、Friday 5日本ブロガー的コミュニティは受け継がれ、広まっていったようだ。
直接か間接かはわからないが、アニメ・特撮感想ブログ同士の相互トラックバック作法は、まさにFriday 5日本ブロガーコミュニティの文化をそのまま受け継いでいる。
「関連仲間文化圏」は、このようにトラックバックセンター型の使用法が一般ブログ記事にも拡大されることで生まれたものといえよう。
このエントリーには“トラックバックリング”という言葉も紹介されている。
HPをつなげるウエブリング、ブログをつなげるはてなリングというのがあるが、トラックバックをつないだコミュニティ・トラックバックリングという考え方もできるのか。
という風に「関連仲間文化圏」ブロガーにとっては、自分達のブログでトラックバックセンターをやっているのだから、トラックバックセンターというものがわざわざなくてもいいわけである。
トラックバックセンターと参加ブロガーを図式化すれば、上にトラックバックセンターがあり、そこに参加ブログが連なって、トラックバックセンターを介在して参加ブログが交流していくことになる。
トップダウン式ともいえる。図式的にはトラックバックセンターが主で、参加ブログが従となる。
ところが「関連仲間文化圏」のトラックバックリングにおいては、各々がトラックバックセンターであるから、どれが主ということもなく、対等の関係で相互に影響を与え合う、インタラクティブな関係である。
一昔前は言論は専門家のものだった。しかしインターネットやブログの普及で、一般の人も意見を述べることができるようになってきた。
意見表明の壁は低くなる傾向にある。ウェブ2.0時代になれば特に(実は私はこの言葉の意味は知らない。多分文脈的に使っても間違いではないだろう。)
ということはやはり、原理主義的な「言及リンク文化圏」の私としては寂しいことであるが、歴史的経過から見てこれはもはや時代遅れの原理主義であり、今後時代は「関連仲間文化圏」の方に進んでいくものと思われる。
ということは、今後ブログ間の交流も、トラックバックセンターを介することなしにお互いが対等な関係でお互いをつなぐ「関連仲間文化圏」トラックバックリングでの交流が中心になっていくものと思われる。
「雑談日記(徒然なるままに、。)」のSOBA様がよく、ブロガー同盟はトップダウン式だ、と批判しています。
(テサロニケの世に倦む日日は"隠れ小泉応援"工作ブログだろう。
http://soba.txt-nifty.com/zatudan/2006/05/post_7729.html など)
「一人一人が意志を持ち思いのたけを主張し発信する積極的な存在として」
存在するには、やはりトップダウン的なトラックバックセンター式ではなく、自主的なコミュニティである「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”が最適と思われます。
……ということで、今後はブログの集まりは「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”が主流となっていくと思われるので、「トラックバックセンター」というのはなかなか難しいと思われるわけです。
とはいえ、やはり関連するテーマをアーカイブするには、細かいカテゴリに分類されたトラックバックセンターが必要だとか、「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”を超えた交流のためにはトラックバックセンターがあれば便利だとか、緊急必要性のあるテーマの下に団結するため(例えば、憲法改悪反対、共謀罪反対、教育基本法改悪反対など)にはトラックバックセンターがあれば便利だとか、トラックバックセンターの長所もあるわけです。
しかし、このトラックバックセンターを成功させるには、普段の「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”をはるかに上回る数のブログに積極的に継続的にトラックバックしてもらう必要があるわけです。
だから成功させるには、相当な力量と努力と影響力が必要でしょう。
Under the Sun -TBC- http://utstbc.exblog.jp/
のTBセンターとしての機能としては、よく言われていましたが、サイドバーの「新着TB」をクリックしても直接その記事には飛ばず、一度 -TBC-内の該当エントリーに行ってしまうことが不便でした。
これは、エキサイトブログの仕様のため、変えられないということです。
旧TBセンターのFC2ブログはその点便利でしたが、TBできないという不都合が多発したため、管理人様が使い慣れたエキサイトブログを使用したとのことでした。
しかし、直接記事に飛べないというのは確かに不便でした。
私がエキサイトブログが苦手なのはもう一つ、字が小さすぎることです。目が弱いので、細かい字がぎっしり詰まったブログを読むのは苦痛です。なぜかエキサイトブログは「文字のサイズ」を「最大」にしても、サイドバーの字しか大きくなりません。失礼ながら、私は字が小さくて大きくならないブログはほとんど読み飛ばしているということを、この場を借りて告白しておきます。
今後高齢化社会となり、目に優しい環境が望まれます。ブログも目に優しいかどうかという観点から考慮されるべきでしょう。
以上、トラックバック文化面から見てトラックバックセンターについて考察してみた。
もし上の仮説が正しければ、UTSプロジェクトがトラックバックセンターから共同コラム制による「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”制に変化したことは、歴史的に見た必然でしょう。
しかし、何に関しても少数派・時代遅れ派に属している私自身は「関連仲間文化圏」的な“トラックバックリング”にはとっつきにくいものを感じ、カテゴリ別のトラックバックセンターというものに郷愁を感じるのもまた事実。
■[メモ]ブロガーズ・リンクとトラックバックセンター
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060102
■[覚え書き]『Under the Sun』プロジェクト誕生!
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20060124
■[アンケート]アンケートブログ共同管理させて頂きます
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