戦後民主主義と独裁制の壇ノ浦合戦と諸行無常
【メモ】
思いついたちょっとしたことを速行でサッと書き記すカテゴリです。
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現在、NHK大河ドラマ『義経』では壇ノ浦合戦で平家が滅ぼされたところである。
先週に壇ノ浦合戦を描き、日本に独裁制をもたらすことになったあの忌まわしき選挙が行われた2005年9月11日は、それまでの総集編であった。
平清盛が源頼朝・源義経の父である源義朝を倒し、武家の頂点に立ち、平家が栄華を極めるシーンが回想された。
思えば番組前半のこの平家のシーンは華麗で豪華であった。
しかし、平家の天下も長くは続かなかった。
各地に生き残っていた源頼政、源頼朝、木曽義仲ら源氏の武将が次々と反乱を起こす。
平家方でも清盛の後継者・平重盛や清盛が死去、平家は戦に負け続け、ついに京を離れ、西国で再起をかける。
しかし、源氏による追討軍により、一ノ谷の戦い・屋島の戦いで連敗、壇ノ浦の戦いにて滅びるのである。
清盛が一代でなしえた平家による武家政治は、根付かなかった。
所詮は平清盛という巨人でなければやり遂げられない難事業であった。
優れた後継者である重盛を失った平家では、維持することはできなかった。
源頼朝は清盛の失敗を見て学び、京にいてはしくじると考え、鎌倉で武家政治を始めたのである。
壇ノ浦合戦で負けを悟った平家方の女官は次々と入水し、平家の総大将・平知盛も
「見るべきほどのことは見つ」
と言って入水。
あれほど栄華を誇っていた平家がこのような最後を迎えるとは、さすがにここは泣き所のシーンである。
『平家物語』は諸行無常というテーマで書かれている。
平家滅亡のシーンを見て、日本の戦後民主主義ももはや風前の灯ではないかと思った。
今回の選挙で日本人は、自ら自立して立ち、政治を監視して民主主義を維持していくという、主権者という道を放棄し、お上や御用マスコミの言うことを疑わずに信じてついていくという、独裁制の奴隷という道を選んでしまった。日本人には民主制は根付かなかったのか、やはりお上の言うことに従順にしたがうのか、と残念に思うのである。
日本の戦後民主主義は、日本の人民が力で勝ち取ったわけではない。
最後の最後まで軍国主義の正義を信じていた日本人が、突然与えられたものである。
この日本の戦後民主主義も、平清盛一代で終わった平家政権のように、日本人の精神に深く根付いたものではなかった。
もちろん、平家の武家政権と戦後民主主義には直接的な共通点はない。
増してや自公政権を源氏になぞらえようとは思ってもいない。
現在進行中の政治を歴史的事項になぞらえるのは誤解を生みやすいので注意しなくてはならない。
(しかし、現在の日本とナチス台頭時のドイツの比較検討は必ずや有意義であると思う。)
ここでは、一時は盛んだったが結局は根付かなかったものが滅ぼされそうになるという状況が似ているということのみにおいて似ている、ととっておいてもらいたい。
このように考えていけば、昨日の選挙はまさに戦後民主主義と独裁政治との壇ノ浦の合戦を思わせる。
そしてマスメディアを駆使し、奇策を弄した独裁政権側が地すべり的な勝利を収めたのである。
但し、戦後民主主義はまだ完全に滅んだわけではない。
護憲政党である日本共産党も社民党もかろうじて議席を守ることができた。
ということは、武将も女官も入水せず逃げ延びたというところか。
まだ戦後民主主義をあきらめるわけにはいかない。
確かな民主化勢力の結集が必要である。
今こそ良識を持つ人は日本の民主化のために発言し、大同団結しないといけない。
http://d.hatena.ne.jp/minshushugisha/20050912/1126510639
祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり
沙羅双樹の花の色 盛者必衰の理をあらわす
おごれる人も久しからず ただ春の世の夢のごとし
たけき者も遂には滅びぬ 偏に風の前の塵に同じ
滅びようとしている戦後民主主義を必死で守ろうとしている我々も、
勝ち組に乗って踊って独裁政権に加担している者も、
諸行無常・盛者必衰の理からは逃れることはできない。
死ぬ時は同じ。
悔いなき人生を送りましょう。
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「国民が俺たちを選んだのだから、俺たちが彼らに何をしようと勝手だ」
ゲッベルス(映画『ヒトラー 〜最後の12日間〜』)
独裁が 選挙の後に 待っていた
日本人は熱狂的に・喜んで独裁者の奴隷となることを選択した。
今こそ良識を持つ人は日本の民主化のために発言し、大同団結するべし!
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